自分の人生の影を考えていて、もう一つ思い出した。
大学受験を失敗したことである。
自分が情けなくて、ずいぶん泣いた。
母は浪人しても良いと言ってくれたが、苦労を掛ける自分が情けなかった。
短期大学だけ受かって、母は入学金を一応払ってくれていたが、私は浪人するつもりでいた。
しかしその意思表示の日、時間は少し過ぎていたが、やっぱり短期大学に行こうと思い立ち、自ら短期大学の事務局へ電話をし、時間が過ぎてしまったことを謝り、入学することにした。
手続きが終わってから母に言うと、とても驚いていた。
自分で決めた事だったので、とても清々しかった。
私の人生の親友は2人ともこの短期大学時代に出会った。
大好きな文学の研究をしていたので、ゼミの先生の研究室に入り浸り、毎日議論をしていた。
土曜日にも授業を受けていた。
卒業して10年ちょっと経ったころ、親友の母に言われたこと。
「あなたたち、毎日好きなことについて好きなだけやって、楽しそうだったよね。」
一つの出来事が光なのか影なのかは、すぐにわかることではない。
ただ、落ち込んだ状況も、光と成り得る。
Belle passion YUKIKO
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