2017年5月31日水曜日

私の人生の影



私の人生における影は、8歳の頃に父を亡くしたこと。
 
 
 
大好きな父、大切な記憶があり、素晴らしい想い出を残してくれた。
たとえ少しでも、記憶があることに感謝している。
もともと我が道を行く性格であったが、このときに更に感じたこと。
人と同じというのは、当たり前の事ではないということ。
当時は片親は珍しく、子どもながらに私はちょっと外れたところにいると思った。
 
 
 
 
おそらく私も妹も、父を亡くしたことはトラウマになっていると思うが、もちろん大変だったのは、母である。
祖母と一緒に、私たちが苦労しないよう、大切に育ててくれた。
叔父や叔母も、長い休みには私たちを預かってくれ、我が子と同じようにしてくれた。
父がいないことは大きな喪失感であったが、今考えると、それを通じて、人を見ることができた。
くだらないことを言ってくる人もいた。
そういう時こそ、人を見る目が養われる。
 
 
 
 
父の代わりかどうか、大好きな祖母とは33歳まで一緒に過ごすことができた。
20年、寝たきりであったけれど、頭はすごくしっかりしていた。
祖母の介護も、母が大変であった。
私は十分してあげられなかった気がする。
お祖母ちゃん子だったのに。
ただ、祖母は最後まで家におり、一緒に過ごせたことは良かったと思う。
 
 
 
そう思うと、父も祖母も、影ではなく、結局は光なのだ。
 
 
 
 
5年くらい前、本当に人生で一度だけ、死にたいと思ったことがある。
酷い失恋をしたから。
親友に勧められて、お経を唱えながら通勤していた。
でもこれも、今となっては笑い話である。
 
 
 
 
 
影を感じたとしても、そのすぐ横にある強烈な光を、誰もが感じることができる。
 
 
 
 
 
Belle passion   YUKIKO


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